アップスケール:大きく、でも描き足さない
アップスケールは、完成した表紙アートを印刷解像度に近づけて拡大します。存在しなかった細部を描き足すのではなく、すでに絵の中にあるものをくっきりさせます。
AIのプルーフは、意図的に小さく作られています。ハブのどの操作も約100万画素で動き、画面上で表紙を判断するには十分な大きさで、決めるまでに何十回も実行できる安さです。300 DPIの6×9インチのペーパーバックには1800×2700ピクセルが必要で、どのプルーフもそこには遠く及びません。
アップスケールはそのギャップを埋めるもので、最後に行うべき工程です。ほかのどの画面よりもはるかに大きなサイズでキャンバスのアートを読み取って拡大し、すでにある縁と質感をくっきりさせます。存在しなかったものを描き足すことはありません。ターゲットのチップの下に出る注記がそう述べており、文字どおりの意味です。タイポグラフィにはこの処理は不要です。タイトルと著者名はアートの上のレイヤーにある編集可能なベクター文字で、どんなサイズでもすでに鮮明だからです。
使い方
- 拡大する前にアートを仕上げる
ハブの中でも、ここほど順序が重要な場所はありません。アップスケールのあとに行うどんな変更も、背景の入れ替えでも、キャラクター編集でも、部分修正でも、キャンバスをプルーフサイズで動く操作に渡すことになり、お金を払った拡大が失われます。絵を整えてから拡大します。 - 「アップスケール」を開いて入力を確認する
この画面はキャンバスのアートを自動で読み取りますが、ほかの画面とは読み方が違います。プルーフサイズではなく、同じ画像をはるかに大きなサイズで読み取ります。拡大器に入る途中で絵を縮小すると、操作が始まる前に意味がなくなってしまうからです。 - ターゲットを選ぶ
チップは3つです。電子書籍と画面用の「2×」、印刷用の「印刷300 DPI」、最大の判型向けの「4×」です。「2×」は常に2倍にします。「印刷300 DPI」は先にアートを測り、1800×2700ピクセルを超えるのに必要な倍率を求めます。大きなプルーフなら2倍、小さなプルーフなら3倍か4倍です。「4×」は常に最大まで拡大します。用途に必要なものを選びます。それ以上にすると、重いファイルを抱えるだけです。 - 実行して縁を確かめる
1クレジットです。結果には「ビフォー」と「アフター」のタブが付いているので、「ビフォー」に切り替えて、縁、質感、船の索具の線を見比べます。操作が何をして、何をしなかったかが見えるのはそこです。アップスケールの結果を配置すると、そのままキャンバスに置かれ、ほかの画面がプルーフを配置するときに行う追加の拡大処理は省かれます。この画像はすでに1度、拡大を通っているからです。
解決できること
画面ではくっきり、印刷では甘かったパズル本
コンテンツが少ない本は大きく印刷され、近くで確認されます。これはまさに、プルーフサイズの表紙の弱点を暴く組み合わせです。ノートパソコンで承認したファイルが、印刷された本では、ぼんやりとして、少しプラスチックのような表紙になります。書き出す前に拡大しておけば、最初に注文する校正刷りで違いがはっきり出ます。
はるかに大きな判型に載せる同じアート
5×8インチのペーパーバックを支えたアートが、今度は8.5×11インチの手帳を埋めなければならず、300 DPIでは1インチ増えるごとに、絵が持っていなかったピクセルが必要になります。4×のチップはそのためのものです。ここで追うのは鮮明さではなく、面積を埋めることです。
5つの操作を生き延びた表紙
ブリーフ、リフレッシュ、背景の入れ替え、部分修正。ごく普通の流れですが、どの工程もキャンバスをプルーフサイズで返してきました。結果として手元にあるのは、小さな解像度の良い構図です。アップスケールは、その経緯を、書き出せるだけのピクセルを持つファイルに変える唯一の工程です。
よくある質問
存在しなかった細部を追加しますか?
いいえ。画面もターゲットのチップの下でそう述べています。人工的な細部は加えず、縁と質感を保ったままくっきりさせます。プルーフサイズでぼやけている顔は、より大きく、縁がきれいなぼやけになるだけです。足りない細部は、ピクセルを生成する操作の仕事です。画像がまだ小さいうちに「部分修正」でその範囲を直し、それから拡大します。
どのターゲットを選べばよいですか?
用途に合わせます。電子書籍の表紙と画面での利用には「2×」で十分です。「印刷300 DPI」はアートのサイズを読み取り、300 DPIで6×9インチのページを超える倍率を選ぶので、プルーフがすでに大きければ2倍、そうでなければ3倍か4倍になります。「4×」は大きな判型や見開き表紙で、クレジット分の価値があります。裏表紙、背表紙、表表紙を、印刷解像度のアートで覆う必要があるからです。
これで表紙は印刷用になりますか?
アートレイヤーが、きれいに印刷できる大きさになります。ただし、それは言葉の印象ほど大きな意味ではありません。印刷用のファイルは、スタジオの書き出しです。判型、裁ち落とし、背幅、300 DPIを、両方のレイヤーから1回の処理でまとめたもので、その書き出しは、AI操作そのもの以外のスタジオのすべてと同じく無料です。アップスケールは印刷への道を開き、書き出しがその道を歩ませます。
関連ツール
拡張は、表紙アートを現在の縁の外側へ広げて新しい領域を描き足し、表表紙だけの画像を、背表紙と裏表紙の付いたKDPの見開き表紙にできるようにします。
部分修正は、ブラシでなぞった(または言葉で指定した)本の表紙アートの一部だけを再生成し、シーンのほかの部分には一切触れません。
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